
蚊、ダニ、ブユ、毛虫などによる虫さされの対処法は?注意点も解説

目次
これからの季節は気温の上昇に伴い、虫に刺される機会が増えます。蚊やブユ、特に毛虫やムカデなどの毒虫は、強い刺激やアレルギー反応を引き起こすことがあり、時には医療機関での対応が必要になるケースもあります。虫の種類によって症状や対処法が異なるため、正しい知識が必要です。
この記事では、代表的な虫さされの症状、対処法や注意点、予防のための対策までを解説します。日常生活やアウトドア活動の参考にしてみてください。
虫さされの症状
虫さされの症状は、刺された虫の種類によってさまざまです。かゆみや赤みだけでなく、腫れや痛みなどを伴うこともあります。まずは虫さされの症状について具体的に説明します。
蚊
蚊に刺されると、徐々に赤く小さな膨らみができ、かゆみが生じます。
掻きむしると大きく腫れたり、悪化して跡が残ることもあるので注意が必要です。
ダニ、ブユ
ダニに刺されると、かゆみが蚊よりも長く続き、刺された跡が赤く小さな丘疹(きゅうしん)として現れることが多いです。特に、衣類で隠れた部分や柔らかい部分が刺されやすい傾向があります。
ブユに刺された場合は、強いかゆみや赤み、腫れ、水ぶくれになることもあります。
毛虫、ムカデ
毒を持つ虫に刺された場合、症状はより重くなることがあります。
毛虫の毒針に触れると、触れた部分に赤いブツブツが多数現れ、激しいかゆみとヒリヒリとした痛みが生じます。
また、ムカデに咬まれると、激しい痛みとともに赤く腫れ上がります。腫れは広範囲になることもあり、人によってはしびれや発熱などの全身症状が現れることもあります。
虫に刺されたら!自宅でできる応急処置
虫に刺されてしまった時は、適切な応急処置を行うことで、症状の悪化を防ぐことができます。ここからは自宅でできる応急処置を説明します。
流水で洗い、冷やす
刺されたことに気づいたら、まずは水道水で患部をよく洗いましょう。皮膚を清潔に保つことで、細菌感染の予防になります。
洗い流した後は、保冷剤や冷たいタオルなどで患部を冷やすと、炎症を和らげる効果が期待できます。
毒を持つ虫に刺された場合の処置
毛虫に刺されてしまった場合は、患部に触れないように注意し、粘着テープなどを使って皮膚に残った毒針を取り除きましょう。その後、流水と石鹸で患部を洗浄しましょう。
ムカデに咬まれてしまった場合は、刺された部位を清潔な流水で優しく洗い流しましょう。ムカデの毒液は熱に弱いとされるタンパク質性の毒素が含まれることが多いため、熱変性を起こさせるために43~46℃程度の熱すぎないお湯が良いとされています。
次に、刺された患部を冷やします。冷たいタオルや氷嚢などを当てて、炎症を抑え、痛みを和らげます。
市販のかゆみ止めを使う
かゆみや腫れが強い場合は、市販のかゆみ止め(抗ヒスタミン薬、ステロイド外用薬など)を塗るのも良いでしょう。症状に合ったものを選び、用法・用量を守って使用してください。
緊急受診が必要な症状
以下のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
- 全身にじんましんが出ている
- 呼吸困難や息苦しさがある
- めまいがしたり、意識がぼんやりしたりする
- 急激な腫れや痛みがある
これらの症状は、ただの虫さされと油断せず、迅速な対応が重要です。少しでも異常を感じたら医師の判断を仰ぎましょう。
虫に刺されたときの注意点
虫に刺された時、応急処置だけでなく注意点も把握しておくことが大切です。ここからは、虫に刺されたときの注意点を説明します。
患部の汚れを落とす
刺されたことに気づいたら、できるだけ早く水で患部の汚れを落としましょう。それにより、細菌感染のリスクを減らせます。
患部を温めない
多くの虫さされは炎症が起こっている状態です。そのため、患部を温めると血流が増えて炎症が悪化し、腫れやかゆみ、痛みが強くなることがあります。
まずは冷たいタオルや、布で包んだ保冷剤・氷を患部に当てて冷やすと、かゆみや腫れを和らげることができます。ただし、凍傷を防ぐために、保冷剤や氷を直接肌に当てないように注意してください。
掻かない・こすらない
かゆくても、刺された部分を掻いたりこすったりしないようにしましょう。
掻き壊してしまうと炎症が広がり、とびひなどの二次感染を引き起こすおそれがあります。特にお子さんの場合は、爪を短く切っておくと安心です。
虫に刺されないようにするための対策
ここからは、厄介な虫さされから身を守るための対策をご紹介します。
肌の露出を減らす
野外では熱中症対策をしつつ、長袖・長ズボン・帽子を着用し、できるだけ肌を覆いましょう。黒や濃い色の服は虫を引き寄せやすいので、白や明るい色の服がおすすめです。
汗をこまめに拭く
蚊は汗に引き寄せられるため、汗をかいたらこまめに拭きましょう。足の裏を清潔に保つのも効果的です。
虫除け剤を活用する
虫除けスプレーを肌や衣類に使用しましょう。
虫除け剤は日焼け止めの後に使うと効果的です。また、製品ごとに使用方法や年齢制限があるので、説明書をよく確認してから使用しましょう。
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